とある都市生活者の独白

東京に暮らす大学院生が思いつきでブログを書いています

なぜブログなのか

はてなブログを始めた。私の代表的なSNSのアカウントは既にリアルな社会関係と結び付いている。だけど、自己が他者にどのように表象されるのかは非常に多様なもので、10個の独立したコミュニティに属しているとしたら、少なくとも10通りの自分がそこにはいるはずだ。しかも、それは時間の経過によっても変質する。それらが渾然一体となった「一つの自己」を提示しなければならない空間というのは窮屈で、一字一句書くのにも気を遣ってしまう。結局、当たり障りのない近況報告がタイムラインを埋め尽くす。

この過剰な「気遣い」がどこか自由に発言する資格を規定している。いわば、どこかムラな性質を帯びている。だから、そうした実際的な関係性から解放された場所で何か好きなことを言っていられる場所が必要な気がした。なので、SNSで発言することが憚られるようなことを匿名で何となく書き留めてみる。

突然だけど自己紹介。私は東京に暮らす大学院生で、特筆すべき趣味はあまりない。逆に言えば、スポーツ観戦以外であれば何にでも関心がある。一つの物事に没頭するというよりも、多種多様なものに手を出しては飽きるタイプの人間である。ブログを開設する際に「テーマを設定する」べきだと言われることがあるが、そうした静的なテーマ設定は行わないでみる。